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国政報告
参議院予算委員会
予算の執行状況に関する調査(外交防衛等に関する件)

平成24年4月18日(水曜日)

    

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○石井一予算委員長 最後に、舛添要一君の質疑を行います。舛添君。

○舛添要一 今回の北朝鮮の弾道ミサイル発射に対する政府の対応を見ていますと、危機管理、情報収集、情報発信、大変問題あるというふうに思っております。
 私は、この国の形、制度を考えるときに、もちろん要職にある人間がしっかりしないといけないということは当然ですけれども、制度そのものについても見直すべき時期に来ているんではないかなというふうに思っております。危機管理、クライシスマネジメントと英語で言います、情報収集、インテリジェンス、この両方について様々な問題点があると思います。
 先ほど、昨日の外交防衛委員会の集中審議では危機管理監は出席しないということでしたけれども、今日は委員長を含め野党の厳しい要求に応じてやっと出てこられました。
 一つ例を挙げます。内閣危機管理監、この制度は十四年前に阪神大震災とかオウム真理教、こういう問題を受けて内閣機能の強化の一環としてつくられました。さあ十四年たった、ちゃんと機能してきたか。少なくとも、民主党の皆さん方が政権を取っているときに大きな危機管理の問題、今回もそうですけれども、今回、エムネットの問題で先ほど来議論ありましたけれども、私はちゃんと機能していないと思う。
 さあ、大震災、原発事故、機能しましたか。要するに、していません。していないどころか、民主党政権が十分に危機管理監を使い切れなかったのか、ないしは邪魔だったのか。だから、物資調達係に落としちゃったのか。要するに、私は政権の中にいないから官邸の中は分かりませんよ、でも、そういう問題がこれはある。外務大臣うなずいていらっしゃるとおりだと思います。
 総理は、菅総理のときに、原発事故に対する大変な失態だと思いますよ、あのときに政権におられたと思います。そうすると、今は総理のお立場で、危機管理監、機能したんでしょうか。私がそういうことを申し上げるのは、私は新型インフルエンザ対策で危機管理をやりました。危機管理監の存在が、これ、その方がいいとか悪いとかいう問題じゃありません。危機管理監の存在が大変役に立ったか、そうでなかったか、むしろ邪魔だったのか。私に言わせるとむしろ邪魔でした、はっきり申し上げる。
 総理はどういう感想を危機管理監についてはお持ちですか。具体的な問題です。

○野田佳彦内閣総理大臣 平成十年だったでしょうか、危機管理監が誕生しました。それから十四年たって、何回かいろんな危機に対しての対応があったというふうに思います。
 私は、一人のまさにプロフェッショナルとして危機管理を専ら担当する人が官邸の中に責任者としている、もちろん政治的な責任は我々にありますけれども、実務的に責任を持って対応する人がいて、その方は基本的には山手線の外にずっと出ないで常にいるというような緊張感を持った体制をつくったこと自体は決して悪くはなかったというふうに思っております。
 ただ、その上で、個々の対応について、その危機管理監だけではなく、危機管理のシステムの問題になると思いますが、それがきちっと対応できたかというと、今般の事案でも先ほど来いろいろな御指摘をいただきました。情報の発信の在り方とか、今の、Jアラートじゃなくてエムネットの方ですね、そういう問題を含めて、改善すべき点はやっぱり出てきているだろうというふうに思っております。
 その中で、今回検証チームをつくりましたけれども、今回の事案だけではなくて、今の委員のお話を聞いておりますと、この危機管理できて以来の、あるいはいろんな危機の対応についてのもう一回再検証みたいなのは必要なのかもしれないという思いになってまいりましたので、この今般の事案はもちろん生かしますけれども、もっと深掘りをしながら危機管理の在り方というものも考えていきたいというふうに思います。

○舛添要一 まさに今、一つ危機管理監の問題だけとらえたんですよ。だけど、先ほど川口委員がおっしゃったように、検証チームは危機管理監のやったことも検証しないといけないので、そのチームに危機管理監がいてできますかということです。
 それから、私もずっと情報畑でいろいろな仕事をしてきましたのですが、過去十四年間、危機管理監どういう方がなられたか。最初の方は元警視総監。次、元警察庁警備局長。次、元警視総監。次、元警視総監。先ほどの米村さん、元警視総監。立派な方もおられます。警察でも非常に能力のある方おられます。しかし、北朝鮮の事案でしょう。国際的な情報、必要ですね。原子力、警察は原子力の専門家じゃありませんね。
 私のときは、これは私が経験したことから言うから重みがあると思うんです。厚生労働大臣です。新型インフルエンザです。警察はビールスの専門家ではありません、その分野をやっている人もいますけれども。どこに情報が一番集まるか。全ての病院の、どういう患者がいて、新型インフルエンザがどうだと出たのは、全部保健所を通じて厚生労働大臣のところに集まります。私のところにあの当時、一番最先端の病気の情報が集まった。
 もちろん、警察も立派なネットワークを持っていますよ。警察のネットワークにはかかりません。そのときに、危機管理監というのは官房長官、副官房長官が直接の上司ですけれども、官房長官は総理に対して、情報を収集してこうです、分析してこうです、したがってどうしますかと指示を仰いで動くというのが、そういうように法的になっているんです。
 さあ、厚労大臣の方がはるかに新型インフルエンザの情報持っていますよ。そのときに、大臣の言うことを、総理、聞くんですか、危機管理監が集めた警察の情報を聞くんですか、どっちですかということになる。原子力が全く同じですよ。
 ですから、ケース・バイ・ケースなんです。私は、警察は非常に優秀だと思います。それから内閣情報調査室、ここでいろいろ私は一緒に仕事をしてきましたから、これも歴代警察です。要するに、日本というのは戦後になっても一九四〇年体制が変わっていないんです。内務官僚、大蔵官僚。内務官僚のずっとこれが、先ほどの礒崎さん、どこか行ったかな、礒崎さんも内務官僚の末裔、末裔と言ったら悪いですけれども、です。
 ですから、やはり総理、これは政治家が与野党を超えて少し危機管理体制とかインテリジェンスの体制をやり直しませんか。それから、公安調査庁は全部検事です、法務省です。だから、こういうことをやらないと、私は非常にこの日本にとっての将来が危ういなというふうに思っておりますので、是非、これは今回の事案はそうですけれども、先ほど総理が全体を見直そうとおっしゃって、やっぱり十四年もたてば危機管理監というのだってどうなのか、今、原子力と新型インフル、違うんですよ、警察のカバーする範囲じゃないだろうと思うんです。
 だから、私は先般、新型インフルエンザ対策特措法について問題があると申し上げました。衆議院、たった五時間ですよ、議論したの。参議院はしっかり内閣委員会でまだやっていますよ。私も委員会外の議員として行きました。何が問題かといったら、お医者さん中心にビールスから国民の命を守るという体制から来ないといけないのに、警察官僚的発想で、いや、国民の集会をやめる、移動を禁止するって、これをやるからそごを来すということを申し上げているんで、是非一九四〇年体制を一緒に脱しませんか。いかがですか。

○野田佳彦内閣総理大臣 例えば、内調のお話がありましたけれども、これは内調プロパーだけではなくて、今、警察庁から公安調査庁から外務省から、いろんな役所、民間の人も含めて、人材は様々なところから集めるような努力をしてまいりますというようなことも含めて、いわゆる人的な構成の問題含めて、あるいは情報インテリジェンスのいわゆるコミュニティーの問題含めて、ちょっと抜本的な見直しということは、さっき申し上げたとおり、今回の事案に限らないでもっと深掘りをした見直しをしなければいけないという思いは全く共有をさせていただいております。

○舛添要一 しかし、総理、最後はやはり総理大臣、我々政治家の責任だというふうに思います。
 先ほど申し上げましたように、恐らく、中にいなかったから分かりませんですけれども、原発事故のときもいろんな情報上がってきたんだと思います。そのときに、非常に原発に詳しい、ないし東電の現場の情報も上がってきたかもしれない、危機管理監からも上がってきたかもしれない。それを取捨選択して自分の責任で決断を下す、そういうことが必要だというふうに思っておりますけれども、今回の北朝鮮のこのミサイルの発射についても、私はやっぱり、田中防衛大臣、新型インフルエンザのときでも一回一回官邸に上げるというのは時間掛かるんですよ。だけど、これは対策本部長が総理であって、政府全体としてやっているんで、やっぱりフライングしちゃ駄目ですね。
 そういうことを考えますので、是非、政治主導というのは何かということをもう一度明確にお答えいただいて、今後の日本のために全力を挙げていただきたいと思います。どうぞ。

○野田佳彦内閣総理大臣 今回、私なりのいろいろ取組もありましたし、いろんな御批判もいただきましたけれども、余りつかさつかさの現場に口を出すことがいいことだとは思っていなかったんです。基本的にはつかさつかさを信頼して、その対処方針に基づいて、上がってくる情報の下に判断をしてきたつもりでございますが、ただ、スピード感なども含めて、政治主導というのは要は責任は私たちにあるということであって、それぞれの人たちの判断がとか、ミスとかということじゃなくて、トータルでは私たちが責任を負うということだというふうに思っています。

○舛添要一 終わります。ありがとうございました。

○石井一予算委員長 以上で舛添要一君、新党改革の質疑は終了いたしました。(拍手)
 これにて外交防衛等に関する集中審議は終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。

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