民主主義の終わり
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著者:
ジャンマリ・ゲーノ
舛添要一訳
出版社: 講談社
発行日: 1994年12月13日
定価: 1,800円(消費税込)
国民国家は消滅する。そのとき何が起こるか。
従来の政治はなくなり、やがてアジア的な「帝国」が
西欧近代国家にとってかわる。


プロローグ

第一章 国家の終焉
・ゆらぐ国家の理念 国民国家はヨーロッパに特殊なものか
・領土がなくなるとき 税を逃れる資本と頭脳 新たな秩序のゆくえ

第二章 政治の終わり
・アメリカにみる「政治の市場化」 ロビー活動が公益を無意味にする
・人間商品としての政治家 市民なき社会

第三章 世界のレバノン化
・ヨーロッパの「土地」、中近東の「水」
・レバノンとイスラエルの悲劇 共同体への回帰

第四章 皇帝なき帝国
・ポスト国家時代 ヨーロッパ統合はなぜ失敗するのか
・開かれた世界システム ネットワーク時代の企業経営

第五章 見えない顔
・問い直される自由の意味 意外な日本の先行性
・タブーなき社会のむなしさ

第六章 強いられた体制派
・権力はカオス化する 予測不可能な社会 あらたな集団主義
・意味なき社会における価値の創造 歴史の記憶はなぜ必要か

第七章 神なき宗教
・宗教の魅力と政治の再生 イスラム主義の野望と挫折
・ヒューマニズム運動の本質

第八章 黄金の仔牛
・カネによって統合される世界 なぜ汚職は悪いのか
・天下りの効用と民間タレント大臣

第九章 帝国の暴力
・世界は三極化するか 冷戦後の核兵器
・軍事力の民営化という脅威

エピローグ

訳者あとがき