母に襁褓をあてるとき 介護 闘いの日々
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著者:
舛添要一
出版社: 中公文庫
発行日: 2000年3月10日
定価: 533円(消費税別)
親の介護という現実の問題に直面したら・・・
現代日本の問題点を鋭く描く渾身の体験ルポ


序章 痴呆は恥か
・なぜ、自分の家庭の恥をさらすのか ・父亡き後の舛添家
・私に知らされなかったボケの予兆 ・蟄居状態でのボケの進行

第一章 闘いの始まり
・母を奪い返すための闘い
・母のための一大決心
・限られた選択肢、在宅介護は無理
・老健施設とは
・激動の舛添家---父の恩と母の愛

第二章 老健施設という選択肢
・病院から老健施設へ
・通園の足を確保する
・老健施設という「姥捨て山」で
・たかが洗濯が問題になる現実
・怪我の絶えない母
・介護疲れで腰痛に

第三章 妻は介護の戦友
・妻をめとる
・結婚式の準備に追われる
・母がはしゃいだ結婚式
・老健施設はどうあるべきか
・おむつについて考える
・介護がマンネリ化
・春を待ち望む

第四章 面子とカネの問題
・家の完成と骨肉の争い
・家族崩壊の始まり
・在宅介護への試行
・「隣組」との再会
・事後処理の手を打つ
・カネは人を変える
・暴力に屈す
・屈辱からの再出発
・成人後見制度の導入を

第五章 介護の帰結・家族崩壊
・空白の六月
・福祉は恩恵か
・転院への秒読み
・母の血圧が危険水準に
・パトカー三台が出動
・告訴の準備
・仏壇を買う
・介護保険を考える

終章 人生プレイバック

あとがき

解説 久田 恵