90年代の世界力学地図
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著者:
舛添要一+プロジェクト3D
出版社: PHP研究所
発行日: 1988年7月4日
定価: 1,200円(消費税込)
「米ソの時代」から「日本の世紀」へ

まえがき

第1章 世界は破局を回避できるか
(1)五つの危機
1.核戦争か、人口爆発か
2.経済活動が気候を変える
3.ブレイク・ダウンはいつ起こるか
(2)危機を左右する者もの
1.技術と価値観
2.破局要因の相互連関図

第2章 パックス・アメリカーナの検証
(1)パックス・アメリカーナの構造と変化
1.覇権国の四つの柱
2.SDIの政治的効果
3.パックス・アメリカーナ・ニッポニカの時代
4.市場から警告
5.失われた「アメリカの夢」
(2)歴史は繰り返すか
1.独英関係と日米関係の類似性
2.日米間に戦争はあり得ないか
(3)アメリカの行方
1.「アメリカの世紀」の終わり
2.レーガン革命の総合評価
3.日本が米ソを動かす

第3章 世界システム論の検証
(1)世界システム論の特色
1.30年戦争と覇権システム
2.ポルトガル人の時代
3.オランダ人の時代
4.パックス・ブリタリカの誕生
5.ドイツの野望と悲劇
(2)四つの論争点
1.1995年に覇権は交代するか
2.次の挑戦国はどこか
3.「戦時の国力」から「平時の国力」へ
(3)ポスト・パックス・アメリカーナ
1.五つの可能性
2.単独行動が許されない国際情勢
3.国際公共財の理論
4.二十一世紀の世界システム

第4章 ソ連は変わっていくか
(1)ゴルバチョフのソ連
1.ペレストロイカ演説の真意
2.日本を重視し始めたソ連
3.太平洋に進出するソ連
(2)米ソ軍縮交渉の行方
1.双方の弱点を埋める交渉妥協
2.ヨーロッパ分断を狙ったソ連
3.INF全廃条約の八つのポイント
4.アフガン撤退後のソ連

第五章 ヨーロッパは没落するか
(1)「ヨーロッパの凋落」論
1.世界の「二割国家」
2.五つの問題
(2)ヨーロッパ再生への条件
1.1992年の大統合計画
2.アメリカに頼らざるをえない安全保障
3.西欧と東欧の「ゆるやかな連合」へ

第六章 アジア・太平洋の時代は到来するか
(1)驚異の経済成長
1.アメリカが生んだNIC
2.日本は「アジアのアメリカ」になれるか
(2)中国の行方
1.「社会主義」の前に経済成長を
2.「一つの国の二つの体制」は成功するか
(3)民主化の進展
1.「普通の人」の登場
2.NICsの新しい動き

第七章 「日本の世紀」の可能性
(1)ナショナリズムの行方
1.近代ナショナリズムの終焉
2.ナショナリズムの神話
3.脱ナショナリズムとナショナリズム
(2)技術進歩の意味
1.国際政治と技術
2.世界の未来は日本の選択に
(3)明日の世界

参考文献